HOME > 病名検索 > 間質性肺炎 > 検査・診断
間質性肺炎の検査・診断
検査
  1. X線

    単純X線撮影および胸部CTではすりガラス様陰影 ground-grassが特徴的です。間質性肺炎診断は画像診断でほぼ確定することができます。

  2. CT、HRCT

    間質性肺炎の診断においては、間質性肺炎の症状が起こっている肺下部をより詳細にみるため通常HRCTによる撮影が行われます。HRCTは、その名前のとおり通常のCTと比べ写真自体も鮮明で、その分解能は約0.5mmです。CTにおいて、他の肺疾患と区別して間質性肺炎の診断を下すためにはこの程度の分解能が必要となります。

  3. 呼吸生理学検査

    重症度判定の目安。

  4. 血液検査では、非特異的だがLDH,血沈の上昇があります。
  5. 病理所見

    硝子膜形成、II型上皮の腫大・増生、肺胞壁への炎症細胞浸潤。

  6. 聴診

    間質性肺炎では胸部背面下部においてベルクロ・ラ音(捻髪音、Fine crackleともいう)が聴取できます。

診断

間質性肺炎診察上特徴的なのは胸部聴診音で、パチパチという捻髪音 fine crackleが知られるます。これはマジックテープをはがす音に似ているため、マジックテープのメーカー(ベルクロ社)にちなんでベルクロラ音とも呼ばれます。