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間質性肺炎の症状・特徴
症状

間質性肺炎病態から呼吸困難や呼吸不全が主体となります。また、肺の持続的な刺激により咳嗽がみられ、それは痰を伴わない乾性咳嗽です。身体を動かそうとしたとき,何か話を始めようとしたとき、急いで息を吸い込んだとき、冷たい空気を吸い込んだときなどに咳込むことが多いようです。

間質性肺炎が進むと咳も頻繁になり、咳が咳を誘発するかたちで執拗に続くことがあります。間質性肺炎患者にとっては咳が続くということは、ただ息が苦しいというだけではなく、体力を消耗する原因となります。ひどい場合には、体重がかなり低下してしまうこともあります。

肺線維症に進行すると咳などによって肺が破れて呼吸困難や呼吸不全となり、それを引きがねとして心不全を起こし、やがて死に至ることも多い。


  1. 呼吸困難
  2. 呼吸不全
  3. 乾性咳嗽
特徴
肺コンプライアンス低下

肺の支持組織が炎症を起こして肥厚することで、肺の膨張・収縮が妨げられ、肺活量が低下し、空気の交換速度も遅くなります。

ガス交換能の低下

間質組織の肥厚により毛細血管と肺胞が引き離され、血管と肺胞の間でのガス交換(拡散)効率が低下し、特に酸素の拡散が強く妨げられます。

生活注意点

禁煙、かぜを引かない(かぜを引かないように冬場は人ごみを避けるなど)

予後

間質性肺炎タイプにもよりますが、進行性間質性肺炎で治療に抵抗性のものでは数ヶ月で死に至るものもあります。間質性肺炎慢性的に進行した場合は10年以上生存することも多く、マイコプラズマ肺炎など一過性の感染によるものの場合は感染の終息とともに回復します。

間質性肺炎急性増悪

間質性肺炎は、原疾患の病勢、治療薬の副作用、感染症などをきっかけに急激に症状が増悪し、致命的となる場合がある。これを急性増悪といい、管理上の最大の問題となる。緊急的にパルス治療が必要です。